現在、妊活で悩んでいるカップルは3組に1組。そんなカップルをサポートするためのセミナーや講座、塾がたくさんあります。今回は「こんなセミナーを選ぶと失敗する」という例を3つご紹介します。妊活のセミナーに参加しようかな？どうしようかな？と迷っているとき、セミナー選びで失敗したくないときの参考にしてくださいね。

【1】単発のみ、もしくは動画のみ

妊活の基本は「妊娠するための体作り」です。私たちの体は毎日の生活の積み重ねで出来ています。「1日なにかをしたから」「1回なにかを飲んだから」で劇的に変わるものではありません。1日腹筋したからってシックスパックにはなりませんよね？それと同じで、その「なにか」を継続することが大切で、継続しなければ変化はないのです。

主催者が単発セミナーしか開催していない場合。
これは「何か」だけを伝えて、あとは知らんぷりなのと一緒です。「『何か』は教えるよ」「でもそれを継続するためのサポートはしないよ」「あとは自分で頑張ってね」ということ。
あなたがそのセミナーで学んだことを1回で100%理解して、自分ひとりでもで間違いなくしっかり継続できるタイプなら良いですが、そうじゃない場合は残念ながら身にならないことが多いです。

動画講座しか配信していないのも同じです。
私たちはひとりひとり違う人間です。なので、その人によって対応が変わるのが普通です。不特定多数に向けた内容を動画という媒体で一方的に投げるだけでフォローがないのは「情報提供はするけど、あなた個人は見ません」と言っているのと同じです。

講座の内容や、フォロー体制がばっちり取られている場合、単発（動画）もあるけど継続もある、といった場合はその限りではありませんが、単発だけ・動画だけしか開催していない主催者のセミナーは、よく吟味した方が良いでしょう。

【2】妊娠率を声高に掲げている

そのセミナーに参加した人のその後、気になりますよね！でも大切なのは妊娠率ではありません。大切なのは「妊娠したか」よりも「出産したか」だと思いませんか？あなたは妊婦さんになりたいんじゃなくて、お母さんになりたいんですよね？つまり「妊娠」したいんじゃなくて、健やかな「出産」をしたいはずです。

確かに、出産までは時間がかかるものだし、関わったすべての妊活中の人が出産の報告してくれる訳ではありません。なので「このセミナーに参加した人が何人出産しました！」とは言いにくいです。だから、どうしても妊娠率になってしまいがち。

そう言った背景から、妊娠率を掲げるのが悪い訳ではないのですが、そのセミナーの一番のアピールポイントにしてしまうのは…ちょっと違うかな、と個人的には思っています。

それよりも受講した妊活中の人の「満足度」の方が重要。これは「お客様の声」「受講生の声」などで確認できるので、そこに注目してみるといいですね。

【3】妊活経験者であることが売り

最後は講師が妊活（もしくは不妊治療）経験者であることを売りにしている場合です。

「え？なんで？気持ちを理解して貰えていいじゃん！」と思いますよね。確かにそのメリットはあります。誤解のないようにお伝えしたいのですが、「経験者がダメ」なのではなく「経験者であることを一番の売りにしている」というところがネックです。

なぜそれが危険かというと、経験はフィルターになってしまう可能性があるからです。
経験は知識を豊かにする反面「私はこうだったから、あなたも」「どうしてそうなの？私の時はこうだったのに」という、押しつけが生まれる危険性も孕んでいるものなのです。

「経験は色眼鏡、本当の色を見えなくしてしまう」

これは私が数年前に70歳近いお婆ちゃん助産師さんに言われてハッとした言葉です。

講師が経験者であることばかりアピールしている場合は、経験者であることしか売りがないとも受け取れます。経験者かどうかではなく、そのセミナーの講師はあなたのために何をしてくれるかを確認するようにしてみてください。

まとめ

おさらいです。

①単発セミナー、もしくは動画配信しかしていない
（長期講座がない、フォロー体制がない）

②妊娠率ばかり強調している
（出産について触れていない）

③講師の売りが妊活（不妊治療）経験者
（経験は時に押し付けになる）

以上が、妊活系セミナー選びで失敗しやすい3例でした。あなたがなにか受講しようとするときの参考にしてくださいね。