世の中って定義するのが難しいこと沢山ありますよね。
例えば「幸せ」
私の家は日当たりが悪いので外に出てお日様を浴びるだけで最高にハッピーな気分になります。でも日当たり良好な家に住んでいる人にとっては特別なことじゃないですよね。
こういうのって意外とたくさんあって、実は「安産」もそうなんです。
安産に定義はない
実は安産には定義がありません。
・分娩時間が〇分以内なら安産
・会陰切開しなかったら安産
・△週に出産になれば安産
…というような明確な定義付けがないのです。では何が安産の基準になるかというと
・出産に対する満足度
・本人が安産と感じられたかどうか
だと私は思っています。
母子ともに危険だった妊婦さんの話
過去に48時間以上かかっても赤ちゃんが出てこず、子癇発作を起こし、母子共に危険な状態になって、緊急帝王切開でなんとか出産された方がいました。これを聞いたら「難産」と感じる方が多いと思います。実際、私もそう感じました。でもご出産されたご本人は「良い出産をした」って言っていたのです。
「良い出産で赤ちゃんを迎えてあげたくて、そのためにできる準備は妊娠中に全てやった。何か一つでもやらなかったら命を落としていたかもしれないし、“あれをやっておけば…”って後悔したかもしれない。でも全てやり切っての出産だったから満足してるんです。だから私にとっては安産」
ご本人からこの言葉を聞いたとき、私はびっくりしたのと感動とで泣いてしまいました。
ベテラン助産師さんの話
当時、私が週に数回お仕事をしていた都内総合病院産婦人科の超絶コワイ助産師さんとお話をする機会があったのですが(お産が少ない日だったので鬼助産師さんもその時は優しく話を聞いてくれました笑)
「出産に対して前向きな意識を持っている妊婦さんって産後(出産)の満足度が高いんだよね。その後のトラブルとかも少ない気がする」
とその助産師さんは言っていました。
これ、前述した妊婦さんの話とつながっていると思いませんか?
当事者意識の低い妊婦さん
マタニティマッサージ専門サロンで妊婦さんに接していてたまに感じるのが、出産に対して当事者意識が低い妊婦さんが多いということ。「病院に産ませて貰う」「先生が産ませてくれる」って思っている妊婦さんが多いのです。
確かに病院で出産するし、そこにはお医者さんがいます。でも病院は「安全に出産する場所」を提供してくれるだけだし「先生が出産する訳じゃない」のに、自分が出産するのに出産に対する意識が低い。そして「安産がいい」「安産になりたい」っていうんですよね。安産になるためには、妊婦さんが当事者意識を持ってきちんと出産と向き合うことが重要なのに…
当事者意識で安産を呼ぼう
「出産は私がするものなんだ」という当事者意識が持てれば、妊娠中の行動も変わってくると私は思っています。
出産に向き合いきちんと準備をすれば
出産に対する満足度も上がる。
満足度が高ければ「よいお産をした」と思え
安産だったと自分で感じられるようになる。
そうなればもうこれはどんな出産経過だろうと「安産」なんです。なので妊婦さんにはまず「自分が産むんだ」という当事者意識を持ってほしいなと私は思っています。
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≪書いている人≫
ハナ店長/マタニティマッサージ専門サロンオーナー
総合病院産婦人科とマタニティ専門サロンで妊産婦ケア10,000件以上、カウンセリング 50,000時間以上、HotPepperBeautyマタニティ部門東京エリア12ヶ月連続No.1の経験から、妊娠~健やかな出産を迎えるためのヒントお伝えしています。
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